2025新潟市中学新人大会
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RizeAC
〜Rize ACが考える次世代クラブチームのあり方〜
日本は少子化が急速に進み、2010年には約100万人だった出生数が、2024年には約60万人まで減少しました。特に地方ではその影響が大きく、今後10年で多くのスポーツ競技が存続の危機に直面すると言われています。
この変化の中で、陸上競技はどう生き残り、どう子どもたちに選ばれる競技になれるのでしょうか?
この記事では、クラブチームRizeACが考える「次世代型の陸上競技の在り方」についてまとめます。
日本の出生数は急速に減少しています。
現在の中学3年生が生まれたのは2010年です。
2010年と昨年の出生者数を見てみると・・・
・2010年:約100万人
・2024年:約60万人
わずか10数年で約4割の減少です。特に地方ではその影響がより大きく、人口の減少に伴い「特定の競技が消滅する可能性」すらあります。陸上競技も決して例外ではありません。何もしなけらば15年後、陸上競技に取り組む子どもたちは半分近くに減ります。
これまでも先輩方の努力によって少子化の中でも陸上環境は守られてきました。ですが、これからはこれまで以上のスピードで変化に対応する必要があります。
10年後の競技環境は、今とは大きく違うものになるでしょう。学校やクラブの仕組みも、これまでの延長では通用しない時代が来ています。
クラブチームも学校も陸上競技そのものも、「選手と保護者に選ばれる存在」であることが生き残りの条件です。
私たちが子どもの頃は「礼儀や団体行動を学ぶ場」として部活動に参加するイメージが強かったと思います。
しかし、いまの子どもや保護者が重視するのは以下のような点です。
・スポーツそのものの楽しさ
・休日のアクティビティとしての体験
・無理のない範囲での成長や仲間との交流
「楽しむこと」が優先され、その先に人としての成長があれば良い、という価値観が広がっています。
たとえば、皇居ランを楽しむ市民ランナーに「礼儀作法を身につけたい」とか「先輩後輩の上下関係を学びたい」と思って走っている人はほとんどいないでしょう。彼らはただ、走ること自体を楽しみ、健康やリフレッシュ、仲間との交流を目的にしています。
では、なぜ大人のスポーツはこれほど自由で楽しいのに、子どものスポーツは堅苦しく、楽しさよりも厳しさが優先されてしまうのでしょうか。
子どもたちだって、本来は「走るって楽しい!」「体を動かすのが気持ちいい!」というシンプルな喜びを感じることから始まるはずです。
だからこそ、これからの時代に求められるのは「子どものスポーツをもっと楽しくすること」。
楽しむことを土台にすれば、その先に自然と挑戦心や人間的な成長がついてくるのです。
この流れを踏まえれば、陸上競技はもっと柔軟に楽しめる形に進化していいのではないでしょうか。
例えば──
・大会にキッチンカーを呼んで「食」と一緒に楽しむ
・公認にこだわらない気軽な大会で、その場エントリーの50m走を開催
・陸上競技場と体育館を連動させ、屋内スポーツと屋外競技を同時開催
このようなRUNイベントはこれまでも行われてきましたが、これを子ども向けの公認試合の中でできたら「スポーツを楽しむ場」として、未来の競技人口拡大につながるはずです。
RizeがYouTubeやInstagramで発信を続けているのも、こうした新しい挑戦の一環です。
時には「ふざけすぎ」と批判を受けることもありますが、それも含めて「陸上をどう未来につなぐか」という問いかけです。
大切なのは、言葉だけでなく行動すること。小さくてもいいから一歩を踏み出すことです。
これから先、少子化はさらに加速していきます。
だからこそ、陸上競技は「選手と保護者に選ばれる存在」であることが必要です。そして、そのためには競技力強化は当然のこととして、「楽しさ」や「安心感」も大切にしていかなければなりません。
RizeACは、子どもたちに選ばれるクラブ、保護者に信頼されるクラブを目指して、これからも挑戦を続けていきます。