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クラブチームが増えている

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群雄割拠、クラブチーム乱立時代 〜選ばれるクラブになるために〜

クラブが増える今、勝ち残る鍵は「数」ではなく「色」。選ばれ方が分かれていく時代の話。

1. 現状整理:需要>供給?それとも供給過多?

ここ数年で、新潟市内のクラブチームは一気に増えました。来年度からは、体感として「今の数の2〜3倍くらいになるのでは?」と思うほど、立ち上げの動きが活発です。

じゃあ今の状況って、需要>供給なのか?それとも供給過多なのか?
私の感覚では、まだ“過剰”というより「再編の途中」です。

たとえば、新潟市に中学校数は約60校あります。これに対して、立ち上がるクラブが(市の部活ポータルサイトの掲載ベースでは)概ね30程度、という見え方になっています。
単純計算でも「すべての中学校に受け皿が用意されている」状態ではありません。

今は、地域移行の流れの中でクラブが増え、選手・保護者が“選ぶ側”に回り始めた段階。
そしてこの先、クラブは「数」よりも「色」が問われていく。私はそう思っています。

2. これから起きること:「選ばれるクラブ」と「選ばれ方が分かれていくクラブ」

ここから先、間違いなく起きることがあります。
それは、クラブが増えることで、選手・保護者の「選び方」がはっきりしていくことです。

家から近いクラブが選ばれるのか。
家から遠くても合うクラブが選ばれるのか。
それとも、まったく別の軸(雰囲気・指導スタイル・競技志向・人間関係・サポート体制)で選ばれるのか。

この“選ばれ方”が、これからクラブの色を決めていきます。

そしてこれは、クラブ側にとっては怖い話でもあります。
でも逆に言えば、選手・保護者にとっては「選べる」時代になっていくということでもあります。

3. 塾に学ぶ:クラブ選びはすでに“選択の時代”

これ、実は学習塾を見るとよく分かります。
私も中学生の頃、電車に乗って2駅先の塾に通っていました。家から歩いて5分の塾には行かずにです。

  • 電車に乗って遠くの塾に通う人もいれば、近所の塾に通う人もいる
  • 規模が大きく“質が保証される”塾を選ぶ人もいれば、小規模で“アットホームな対応”を好む人もいる
  • 一度に複数科目を教えてくれる塾もあれば、特定の科目に特化して突出する塾もある
  • 家庭教師は、まさにパーソナルコーチ

クラブチームも、これとまったく同じ構造になっていくはずです。

「家から近いから」で選ばれるクラブもあれば、
「遠くても、指導が合うから」で選ばれるクラブも出てくる。

“距離”だけじゃなく、“価値”で選ぶ時代になっていきます。

4. さらに増えるはず:相互扶助型(コミュニティ型)のクラブ

そして、たぶんこれから増えるのが、相互扶助(コミュニティ)に近いクラブです。

会費を集めて、保護者が運営に関わり、みんなで回していくタイプ。
競技力を追うクラブとは違う価値で成立する「安心して運動を続けられる場所」や「居場所」を担うクラブも、確実に必要になります。

ここがポイントで、これからは
クラブが増える=競争が激しくなる、という単純な話だけではなく、
「多様化」が一気に進む時代だと思います。

つまり、いろんなクラブがあっていい。
目的が違うなら、価値も違っていい。

5. 多様化の時代に生き残る鍵:「理念」と「固定概念を捨てる勇気」

結局のところ、選手・保護者に選ばれるクラブにならなければいけません。
そのために一番大事なのは、私は「理念」だと思っています。

ただし、ここでひとつ大事なことがあります。
理念を打ち出すことと、固定概念を捨てることはセットです。

「こうあるべき」
「普通はこう」
「強いクラブはこういう形」

こういう固定概念に縛られると、クラブはすぐに行き詰まる。

なぜなら、クラブの色って、最終的には“集まってきた人の属性”で決まるからです。
そしてその属性は、時代や地域の状況で変わっていきます。

理念は大事。
でも理念は“型”ではなく、“芯”であるべきだと私は思っています。

6. Rizeの歴史が証明する:チームは“人”と“社会”で変化する

Rizeの活動を振り返ると、まさにそんな感じです。

Rizeは2009年に、私と同級生・後輩を含めて6名で結成されました。
当初のチーム名は「RizeSC」。SC=スプリントクラブ(短距離クラブ)として誕生しました。

実はRizeも、最初から今の形を狙っていたわけではありません。

大人チームを立ち上げた時は、
「夏に軽井沢に行ってテニスしたりする、ゆるい陸上サークルにしようぜ」
みたいな話をしていた記憶があります(笑)

でも気づいたら、300mを爆走して、皆でぶっ倒れるようなキツい練習をしていました。
結局、理念や理想を掲げても、集まってきた人たちの“ノリ”や“熱量”で、チームの色は変わっていくんです。

2020年にジュニアチームを立ち上げた時も同じです。

「初心者向けに、ゆっくりまったり練習するチームにしよう」
「でも、やりたい子にはとことん付き合う」
「部活が無い学校に通う子達の練習場所」

そう決めて始めたのに、ふたを開けたら、
陸上がやりたくて仕方ない子、もっと強くなりたい子が、色んなところからどんどん集まってくる。

そしてコロナ禍で部活動が停止したことも相まって、
陸上がどうしてもしたい子達から入会希望が殺到し、運営が追いつかない時期もありました。

結果として、チームは「集まってきた子供たちが望む方向」に合わせて、少しずつデザインされていきました。

こういうチームにしようと思っていても、コロナのような大きな社会的変化が起きると、チームは想像以上のスピードで変化します。
社会に必要とされるチーム、選ばれるチームになるなら、理念を“型”として押し通すわけにもいかない。

でも同時に、奥深くにある「絶対に曲げたくない芯」まで曲げてしまったら、やる意味がなくなる。
ここは本当に難しいところです。

だから私は、チームの理念は大事だと思う一方で、
「理念通りにいくこと」を前提にしすぎない方がいいとも思っています。

理念は“絶対に譲らない芯”。運用や形は“状況で変える”。
理念はコンパス。
でもチームの航路は、メンバーや社会によって変わる。

その変化を受け入れられるクラブが、強い。
私はそう感じています。

7. クラブが増えることは希望:陸上界はもっと面白くなる

クラブ乱立=脅威、ではない。選べる場所が増えるほど、陸上はもっと強く、もっと面白くなる。

クラブ乱立=脅威、みたいに言われることがありますが、私は全然そう思っていません。根本的には嬉しいです。

楽しく陸上に触れられる場所が増える。
陸上が好きな子が増える。
競技を続けられる選択肢が増える。

これは、陸上界にとって明らかにプラスです。

もちろん、理念や方向性はクラブごとに違う。
だからこそ、互いのチームを尊重し合いながら、陸上界隈を盛り上げていきたい。

選手と保護者が「ここがいい」と思えるクラブが増えるほど、陸上は、もっと強く、もっと面白くなります。

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ABOUT ME
RizeAC track&field
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陸上競技クラブチーム
新潟市を拠点に活動する陸上競技クラブチーム
陸上競技に特化し、専門的にトレーニングを行うチームとして2009年に設立。その後、2020年にはジュニア部門を立ち上げ、全国トップクラスのジュニアアスリートを育成している。
2022〜2025
全中出場:毎年複数名が全国の舞台へ出場しています(4年間で通算20名)
U16大会:県代表種目・個人種目ともに毎年複数名が出場しています
リレー:U16全国大会へ男女とも出場!男子は新潟県歴代最高記録を樹立しました(2025)
北信越・通信・県総体:毎年複数名が優勝・上位入賞を果たしています
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