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伸び続ける為には・・・

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成長期なのに伸びないとき、何が起きているのか

中学生・高校生のスランプは、才能の問題ではなく「成長」と「噛み合わせ」の問題であることが多い。

成長期なのに記録が伸びない。これは何が起きている?

中学生・高校生。本来なら、まだまだ身体は成長途中で、「練習すれば伸びるはずの年代」です。それなのに、一生懸命練習しているのに記録が伸びない、自己ベストを出したあと急にタイムが落ちた、去年より身体は大きくなっているのに走りが重い。こうした悩みを抱える選手は少なくありません。では、成長期なのに記録が伸びないとき、いったい何が起きているのか。

最初に!この時期のスランプは、才能の問題であることはほとんどありません。多くの場合、身体の成長、身体の使い方、トレーニングの順番、トレーニングの内容、疲労の蓄積、これらがうまく噛み合っていないだけです。

中高生の身体は、身長が伸び、体重が増え、手足の長さが変わり、筋力の出方も変わります。つまり、去年と同じ身体操作では、去年と同じ走り方はできない、ということです。身長が伸びて手足が伸びたのに身体の使い方は去年のまま、練習内容も去年の延長、走る量だけ増えていく。こうなると身体と動きのズレが生まれます。結果として、力はあるのに上手く出せない状態になります。

記録が落ちた=終わり、ではない

記録が落ちると、多くの選手は「調子が悪い」「自分はダメになった」「才能がなかったのかも」と考えがちです。でも実際は、身体が次の段階に入ったサインであることがほとんどです。身長が伸びた直後、筋肉が一時的についてこない時期、疲労が抜けにくくなる時期。このタイミングで「今までと同じ感覚で走ろう」とすると、動きが合わなくなります。

ポイント 「今まで通りが通用しない」は、悪い知らせではなく“更新の合図”になりやすい。

伸びないときに起きる「悪循環」

記録が伸びないと、よく起きる悪循環があります。不安になる。もっと走ろうとする。疲労がたまる。身体の使い方が雑になる。さらに記録が落ちる。このループです。走る量を増やせば解決するとは限らない。むしろ悪化することもあります。

この時期こそ「基礎に立ち返る」

この時期にこそ「基礎に立ち返る」ことが大切です。ここで言う基礎とは、身体を支える力、バランス、地面から力をもらう感覚、力を出すタイミングと方向、いわゆる身体の使い方です。

走り込みを否定しているわけではない。順番がある

走ること自体を否定しているわけではありません。走り込みは確かに必要です。ただし順番があります。身体が使えない状態で走る量だけを増やしても、フォームは崩れ、ケガのリスクは上がり、記録は安定しません。まずは動ける身体を整える。正しく力が出せる状態を作る。その上で走る。これが長く伸びる選手の共通点です。

この時期のサインの捉え方

記録が伸びない時期は「もっと頑張れ」ではなく「一度立ち止まって、身体を見直そう」というサインだと考えてください。このタイミングで走り方、身体の状態、練習の内容を見直せた選手は、その後大きく伸びることが多いです。

人の成長スピードは本当にさまざまです。小学生で完成に近い身体の子もいれば、高校生で一気に伸びる子もいれば、大学生で花開く子もいます。年齢で区切った正解の練習は存在しません。今うまくいっていないからといって、将来もう伸びないということは決してありません。

成長期に落ちるのは「失敗」ではない

成長期に記録が伸びない、落ちる。それは失敗ではありません。次の段階に進むための準備期間です。焦らず、基礎に戻り、身体を整え、正しい順番でトレーニングを積み重ねる。それができた選手は必ず次のステージに進めます。

スランプは才能がない証拠ではない

スランプは、才能がない証拠ではない。身体と練習の段階がズレているだけのことが多い。この視点を持てるかどうかで、競技人生は大きく変わります。

スランプ期に何をやるべきか:新しいことより「基礎から外れない」

ここからは、スランプ期に何をやるべきか。記録が伸びない、むしろ落ちている。焦る気持ちが出てくる。そんな時、多くの選手が、トップ選手がやっている練習を真似する、走る量を増やす、新しいトレーニング方法を探す、いろいろな指導者のアドバイスを全部取り入れる、といった行動を取ります。これ自体は決して悪いことではありません。向上心がある証拠です。ただし、ここで一つだけ絶対に外してはいけない条件があります。どんな練習を選ぶにしても、どんな理論を取り入れるにしても、基礎から外れてはいけない。ということです。

ここで言う「基礎」は見た目のフォームではない

ここで言う基礎とは、軸が安定しているか、重心を前に進められているか、地面から反発をもらえているか、力を出すタイミングと方向が合っているか。この4つです。フォームがキレイかどうかではありません。見た目がカッコいいかどうかでもありません。力が正しい方向に正しいタイミングで使えているか。それだけです。

図:スランプ期に外してはいけない「基礎の4つ」

基礎の4つ(見た目より中身) ① 軸 グラつかない 支えられる ② 重心 前に進む ブレーキ減 ③ 反発 地面から もらう ④ タイミング + 方向 出す瞬間 向きが合う ※ここがズレると、練習量やメニューを増やしても頭打ちになりやすい

基礎が伴わなければ、どんな練習でも頭打ちになる

どれだけトップ選手の練習を真似しても、どれだけ走る量を増やしても、どれだけ優秀な指導者の考えを取り入れても、この基礎が伴っていなければ、結果はある程度で頭打ちになります。逆に言えば、基礎が伴っていれば、シンプルな練習でも結果は変わります。

「基礎はもうできている」は、ほぼ間違い

「基礎はもうできている」「昔たくさんやったから大丈夫」これは、ほぼ間違いです。なぜなら、身体は常に変わり続けているから。身長が伸び、体重が変わり、筋力のバランスが変わり、疲労の抜け方も変わる。去年できていた基礎は、今年の身体ではもう同じ形では表現できません。

基礎は「一度できたら終わり」じゃない

だから基礎は、毎年、毎月、毎週、毎日、向き合い続けるものです。基礎に終わりはありません。「もう十分」なんてことはあり得ません。

図:基礎は「更新し続ける」もの

基礎アップデートのループ 身体が変わる 身長・体重 筋力バランス 感覚がズレる 去年のままでは 合わない 基礎を磨く 軸・重心・反発 タイミング/方向 噛み合う 動きが整う 出力が上がる ※成長するほど、基礎は「同じ形」ではなく「同じ目的」で更新される

本当にやるべきことは「当たり前を磨き直す」

スランプ期に本当にやるべきことは、新しいことを足すことではなく、当たり前を磨き直すことです。小学生の頃にやっていたケンケンパ、鉄棒、ウンテイ、馬跳び、鬼ごっこ、ゴム跳び、いまでも当たり前にできますか? 中学生の頃に当たり前にやっていた動き。それを当時よりもはるかに高い精度でできるようになっているか。ここが問われます。

小学生レベルの基礎を、小学生レベルでやっても意味がない

小学生の頃の基礎を小学生レベルの精度でやっていても意味はありません。今の身体で、今の筋力で、今のスピードで、正しい基礎ができているか。これができて初めて、次の練習、次のステージに進む価値が生まれます。

図:「昔できた」ではなく「今の身体でできる」

評価軸の切り替え NG(よくある思考) 「昔たくさんやった」 「基礎はもうできてる」 → 今の身体に合わないまま進む OK(伸びる思考) 「今の身体でできているか?」 「今のスピードで崩れないか?」 → 基礎を更新して次へ進む

問い直すべき質問

記録が伸びない時期は「もっと特別なことをしなきゃ」ではなく「基礎からズレていないか?」と自分に問い直すタイミングです。スランプは才能がないサインではありません。基礎を置き去りにしていないか、身体と動きが噛み合っているかを確認するための時間です。

派手な練習ではなく、常に基礎

迷った時ほど基礎

スランプ期に必要なのは、派手な練習、特別なメニュー、魔法のような理論ではありません。常に基礎。迷った時ほど基礎。この積み重ねができた選手だけが次のステージに進みます。

今回はあくまで身体的観点から考えた内容です。例えば、どんなに正しいトレーニングをしていても、睡眠時間が確保できていなければ疲労で走れなくなりますし、適切な食事も必要です。私生活で過度な精神的ストレスを抱えると身体が重くなることもあります。
今回の記事が誰かの為になって、スランプから抜け出す人が一人でもいれば幸いです。みなさんが少しでも長く陸上競技を楽しんでくれますように。
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陸上競技クラブチーム
新潟市を拠点に活動する陸上競技クラブチーム
陸上競技に特化し、専門的にトレーニングを行うチームとして2009年に設立。その後、2020年にはジュニア部門を立ち上げ、全国トップクラスのジュニアアスリートを育成している。
2022〜2025
全中出場:毎年複数名が全国の舞台へ出場しています(4年間で通算20名)
U16大会:県代表種目・個人種目ともに毎年複数名が出場しています
リレー:U16全国大会へ男女とも出場!男子は新潟県歴代最高記録を樹立しました(2025)
北信越・通信・県総体:毎年複数名が優勝・上位入賞を果たしています
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